というわけで劇場版のあれこれ。
かなり楽しめました。BDを買って三回目以降もきっと見てるんだろうな。
キャラ別にまとめたほうが分かりやすいかな。というわけで全キャラではないものの。
・宮藤芳佳
主役補正がとんでもないことになっていた。
四回は主人公じゃなければ死んでいたような展開で、振り返るとなかなか苦労している。
特にいつの間にか身につけた運転テクニックと、その後のネウロイの攻撃で放り出された後に頭から地面に落ちる件りは、すごくすごいです。
ガリアに着いてから土砂崩れにあった村で治療を終えて出発する、までが実は劇場版で一番好きなパート。
あの辺は芳佳と静夏の行動や感情の動きが面白かったからだと思う。
ペリーヌが引き取った戦災孤児の話を聞いて、芳佳が表情を曇らせる辺りは地味に名場面だと思うが、どうだろうか。
その後のバルコニーでのペリーヌの発言と合わせて考えると、一期での自己紹介での発言を軽率だったと初めて気づいたようにも見えるからか。
・服部静夏
ラジオなどで変態キャラが定着しつつある新人さん。ラジオを聞くと中の人のカオスっぷりがとんでもない破壊力を発揮していた。生温い目で見守りたくなる感じ、か。
先入観やら思い込みで芳佳に憧れながら、現実と想像のギャップに苦しみながらも、やっぱり少尉が大好き!
ということで、よろしいのかな。
軍紀に疎い芳佳に不満を募らせながらも、意地になってる部分などかわいくてよろしい。
初陣で小型とはいえ10機近いネウロイを落としてるのは、すごくすごいです。
五機落とせばエースだから初出撃でエース達成って実例あるのだろうか?
キャラ的にはお姉ちゃんと気が合うのかな……でもヘルマ曹長と被りそうだから、やっぱり変態推しは正しいのかもしれない。
・裏表のない素敵なリーネさん
ついに501メンバーではただ一人の下士官に。
芳佳と再会時にきゃっきゃうふふしてた印象で誤魔化そうとしても、いつの間にか巻いていた絆創膏で黒……
あと、魔力が復活した芳香と抱き合おうとしている間、ペリーヌに援護射撃させて自分が何もしてないところも黒いと思うんだがどうだろうか。
ネタっぽいけど平常運転でしたね。
・ペリーヌ
一期からシリーズが進むにつれていい方向に変わっていき、劇場版で一番株を上げたキャラじゃないだろうか。
静夏とのバルコニーでの会話など、元々あったとは言え改めてペリーヌの背景が丁寧に書かれてるのが大きな要素だと思う。
ミーナもそうだけど、もっさんが絡むと正常じゃなくなってるんだろうか。
あ、恋は盲目ってことか!
見送りで控えめに手を振るシーンが個人的に一押し。
あと、中の人の要望が叶っててよかったね、といったところか。
・もっさん
魔力を完全に失ったからか、眼帯を外し水偵に乗っての登場。
前より男前になってるけど、ちょっと別人っぽくも見える不思議。
扶桑組との絡みがもっとほしかった――特に三人で話す場面がなかったのが残念なところ。
ラジオで三人組をやってはいるけどさ。
叫ぶキャラだからか、叫びはやっぱり気合いが一番は言ってたと思う。
烈風斬は叫ぶとネタになるけど、黙って斬るのは格好いいなと冒頭で再確認。
・ミーナ中佐
二期までと違って、少し柔らかいというか自然になってたような気がする。妹のためにとか茶化すなんて、今まではできなかったということか。
周りの精神年齢が高いメンバーだけになっていたからか、尻に力を入れるようなうるさい上官がいなくなったのか。
……そういえばシリーズ恒例になっていた引き締めのシーンもなかったっけ。
ラストに501の再結成を宣言するのはいいんだけど、
その場のノリで勝手にぶちまけたようにしか見えないのが困りどころ。
元々、二期の時もごり押しと事後承認で結成してたらしい、三期以降もそうなってるんだろうか。
・お姉ちゃん
紛うことなき平常運転。
妹のために乗り気ではない調査に重装備で挑むのは、正に姉の鑑としか言いようがない。
さらりと芳佳に自分のMG42を渡すお姉ちゃんはさすがだと思いました。
色々と期待を裏切らない方でした、今回も。
・ハルトマン
やっぱり平常運転。
装填機も部屋に眠ってるんじゃないですかね……。
普段はあれなのに、ところどころでシリアスな反応があるところが魅力だと思う。
お姉ちゃんとのコンビで三機のX-23型を手早く片付けていくなど、やっぱり劇中で最強クラスのコンビ。
戦闘後に飛べないと言ってたけど、あれって暗にBF-109の航続距離の短さを反映してたのだろうか。
・ルッキーニ
独特の表記になる声は控えめだったかな。
あと、パンフの写真で中の人がJOJO立ちしてる。ように見える。
……あんまり書くようなことが。
・シャーリー
お姉ちゃんとまったく絡まなかったせいか、自由人っぷりが高かったような気がする。
……やっぱり今回はあまり書くようなことが。
・サーニャ
よくパートナーのエイラが出番ないと発言にもじって言われるけど、本当に出番が少ないのはサーニャだと思う。
今回も話にあまり絡まなかったから……ただ持っていた枕が赤ズボン隊グッズだったのは、妙に安心してしまう。
・エイラ
劇場版で一番残念な点を挙げるなら、エイラの出番がかなり少ないこと。
パンフレット見ても、劇場版のカットには集団飛行時にしか映ってない。今やフィンランド大使館にまで進出してしまったというのに。
サーニャ共々三期での活躍を願いましょう、ということで。
・赤ズボン隊
PVで一人だけ登場していなかったマルチナも普通に登場。なんか安心してしまう。
竹井がいるのにフェルが隊長と呼ばれてる……と思ったがあれは赤ズボン隊の隊長、という意味か。
504であれやってると紛らわしいから直せって、実際にはなるんだろうな。上官として認めてないのかとか、外の部隊から間違えられるとかの理由で。
異動した頃に店長をさん付けで呼んでたら、下に示しが付かないから直してと暗に言われたのを思い出す。
ルチアナがなんだかんだでフェルを誉めてるシーンが個人的に好き。出番は短いけど二回ぐらいそういうシーンがあったはず。
・ニパ
飛行中に雷に打たれてもギャグにできるニパさんは偉大だと思うの。
502は総じてそうだけど、三期やるならここをメインにしてもらいたいとは思ってる。
制作側も言ってるけど、501として話は残ってるけど芳佳など話が消化されている魔女もいるわけで。
ここまで見てるファンなら好意的に受け止めてくれるとは思うんだけどね。
・ハイデマリー
アニメ初登場だけど、出番は結構優遇されていた。
もっさんの代わりに501の副官ポジションに収まるとしか思えないぐらいには。
・今回のネウロイさん
新規四種類登場の大盤振る舞い。
相変わらずのやられ役といった印象は残るものの、順調に強化(進化?)はしているんだなと感じる。
最後の母艦型から小型がわらわら出てくるシーンは……他意はないけど、真ドラゴンからゲッターロボ軍団が大量に出現するシーンを思い出した。
小型機が多かったので、どのキャラもモデルよりも撃墜数は稼いでるんだろうな、なんて思う。
細かいとこなど。
・銃撃の音がきちんと分けられている。音の区別はつかないけど、再現性もかなり高いと思われる。
・後半、芳佳の載っていたトラックがネウロイにぶつかるシーン。
トラックが取り込まれてから爆発したように見える。
初見の時はそう見えたのに、二度目に確認したら潰れたようにも見えて逆に自信が持てなくなるという状態。
ネウロイが金属を取り込む、という設定を反映してのものだと思うんだが。
直近のシーンで小川を潜って迂回するなど、ネウロイは水が苦手という設定がしっかり反映されている。
・ネウロイが大量に出現した後、司令部に救援を要請していたモブ兵士。
赤羽根さんっぽい声だと思ったらキャストに名前が乗っていた。
Pとお姫ちんか……今後、他キャラに別のアイドルが参加しても不思議じゃないか。
以下は疑問点あれこれ。
三期なりなんらかの資料で補足されるかもしれないと考えつつ。
Q1.ルッキーニが交戦中のネウロイを見失ったのは何故?
描写だけ見てると、ネウロイが瞬間移動してるように見える……もしくは残念、あれは幻でした。
ハイデマリーとの交戦時もそうだけど、最初のほうは肉眼含めたステルス性を発揮してるように見えてしまう。
X-23の変形前がちょっとV2号に似てるから射出後、亜成層圏以上を抜けて目標付近に降下してきた、という流れかと最初に見た時は思ってた。
Q2.エイラーニャはどこに行こうというのかね?
サーニャの両親を探しにオラーシャへ、でいいのか? 戦線は全体的に落ち着いていたらしいし、遠出にはちょうどいい時期だったようだし。
大したことじゃなさそうだけど、旅立ちとしか言われていなかったので疑問には。
Q3.大和に震電が積まれていたのは何故?
研究用に誰かが回収したのを欧米に運んでいた。
と思えば筋は通るのだが、それをわざわざ大和に積んでいた理由にはならない。
研究用なら無線封鎖してても欧州に回航した時点で下ろす機会はいくらでもあるのだし。
Q4.そもそも片道になりかねないのに大和がライン川を遡上してるのは何故?
対地攻撃の打撃力にしたかったのかもしれないが、特に説明はなし。
回頭はできないものの逆進すればいつかは帰れる……が、座礁の危険を考えるとものすごく危なっかしいことをしている。
むしろ、どこかで座礁させて固定砲台にするつもりだったのかもしれないし、ネウロイ化の設定が生きてるならどこかで飛行して内陸に食い込んで巣に少しでも近づけるつもりなのか。
Q5.坂本さんの参加してる極秘作戦って何?
不詳。大和が絡んでるのは間違いなさそうなんだが。
公開前は時期的にマンハッタン計画かとも思ったんだが、どうなんだろ。核弾頭の主砲でもこしらえてるんだろうか……とも妄想したのは、割といい思い出。
大和の運用になんらかの意図はあるんだろうけど、判断できるような材料がない。